愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする

 遼生さんにもらった名刺を頼りに本社に電話をして、ご家族に連絡を取ってもらった。それから明子さんたちにも電話をして事情を説明し、泣きじゃくって疲れ、眠ってしまった凛を迎えに来てもらった。

「萌ちゃんは大丈夫? 病院に任せて、今日のところは一緒に帰ったほうがいいんじゃない?」

「俺もそう思う。だって碓氷さんのご両親とは面識があるんだろ? だったらなにを言われるかわからないぞ」

 心配してくれている明子さんと文博さんには申し訳ないけれど、今は遼生さんに付き添っていたい。

「私なら大丈夫です。遼生さんが目を覚ますまでそばにいたいんです」

 もし目を覚まして記憶を取り戻していたら? 私のことを忘れていたら? と思うと怖くてそばを離れられない。