私……凛のことを考えているつもりだったけれど、それはすべて私自身の考えだった。凛の気持ちをなにも聞いていない。
「まぁ、俺から見るに悔しいけど凛ちゃんはすごく碓氷さんのことが大好きみたいだし、自分のパパだって知ったら喜ぶんじゃないかな? 俺らにとっても両親は唯一無二の存在であるように、凛ちゃんにとってもそうだろう。どんなことをされたって嫌いにはなれない存在じゃない?」
「……そう、かもしれないね」
遼生さんとの結婚に反対され、私は両親と縁を切るつもりで家を出た。けれど、決して嫌いになったわけではない。むしろ申し訳ないと思っていた。
どんなことがあったって、両親のことは嫌いになれないと思う。……それはきっと、凛も同じはず。
「じゃあ早く碓氷さんに打ち明けて、遠回りした分、家族三人で幸せになってよ。そうでないと、俺は両親や商店街のみんなから延々と『萌ちゃんと凛ちゃんを早く幸せにしろ』『男を見せろ』って言われ続けるんだからさ」
冗談交じりに言った和泉君は、ぐんと背伸びした。
「だけどもし打ち明けて、碓氷さんが萌ちゃんと凛ちゃんを拒絶したなら、俺が幸せにしてあげるから」
「えっ?」
「まぁ、俺から見るに悔しいけど凛ちゃんはすごく碓氷さんのことが大好きみたいだし、自分のパパだって知ったら喜ぶんじゃないかな? 俺らにとっても両親は唯一無二の存在であるように、凛ちゃんにとってもそうだろう。どんなことをされたって嫌いにはなれない存在じゃない?」
「……そう、かもしれないね」
遼生さんとの結婚に反対され、私は両親と縁を切るつもりで家を出た。けれど、決して嫌いになったわけではない。むしろ申し訳ないと思っていた。
どんなことがあったって、両親のことは嫌いになれないと思う。……それはきっと、凛も同じはず。
「じゃあ早く碓氷さんに打ち明けて、遠回りした分、家族三人で幸せになってよ。そうでないと、俺は両親や商店街のみんなから延々と『萌ちゃんと凛ちゃんを早く幸せにしろ』『男を見せろ』って言われ続けるんだからさ」
冗談交じりに言った和泉君は、ぐんと背伸びした。
「だけどもし打ち明けて、碓氷さんが萌ちゃんと凛ちゃんを拒絶したなら、俺が幸せにしてあげるから」
「えっ?」



