愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする

「それだけで三人で出かけたりする? 萌ちゃんは嫌じゃなかったの? 前もなんかワケアリっぽい雰囲気だったけど、もしかしてあいつに脅されているとか?」

 和泉君は和泉君なりに心配してくれているのだろう。そんな彼にすぐに「ううん、まさか!」と否定したが、納得してくれない様子。

「じゃあなんで三人で出かける流れになったの? 萌ちゃんだって知り合ったばかりだろ?」

「それは……」

 どう説明したらいいのかわからず、言葉に詰まる。でも和泉君が納得いく話をするには、きっと遼生さんとの関係を話さないことには始まらないだろう。

 適当な理由を並べて乗り切る方法だってある。……だけど和泉君には、こっちに来てから色々とお世話になった。そんな彼に嘘をつきたくない気持ちもある。

 それに和泉君になら話しても大丈夫じゃないだろうか。決して口が軽い人ではないし、私にとって信用できる存在でもあるのだから。

 その思いが強くなり、和泉君に遼生さんとのことからすべて打ち明けた。

「そうだったんだ。凛ちゃんは碓氷さんとの間にできた子だったんだ」