「話?なんの?」



 不思議そうに首をかしげる咲。

 俺は微笑みながら、彼女の前に跪いた。



「え!?どどど、どうしたの!?ちょっ、立っ……」

「ずっと、言いたかったんだ」



 咲の言葉を遮って、1つの小さな箱を取り出した。

 そして、それを開けた。



「白露咲さん。俺と、結婚していただけませんか?」

「!@#$*&」

「おいおい、日本語話してくれ」



 つい吹き出した。

 16年ぐらい、幼馴染をしている俺としては、初めての慌てようだ。