「はぁ……」



 学校の昼休みの中、俺は1人ため息をついた。



「おぉ、どうしたんだ?相馬(そうま)」

「いや、なにも」

「嘘つけ!お前がそんな顔してんの、大体彼女のことだろ!」



 友達の言葉に、俺は顔が赤くなるのを感じた。

 彼女って言うなよ……。

 まぁ合ってるんだけど……。

 俺の彼女は白露 咲(はくろ さき)。

 幼なじみで、死ぬほど可愛いやつなんだ!



「おーい、にやけてんぞ」

「あっ、悪い」

「全く、咲ちゃんがいないとこんなにダラけるとは……」