え……?
「今3ヶ月に入ったところなの」
え、え、えっ。
「お、おめでとうございます〜〜!!」
「ありがとう」
「うそっ、えっ聞いた!?蒼永!」
固まってる蒼永をグイグイと引っ張る。
「蒼永に弟か妹ができるよ!」
「…マジか」
まさかの嬉しい報告に興奮が隠し切れない!
だって、こんな素敵なことってないよね!!
「まだ動けるから大丈夫だけど、青人さんは実家に帰って来てくれることになったの」
そう言う永美里さんはとても嬉しそう。
「そっか」
「何かあった時、すぐに駆け付けられる方がいいからな」
「…俺も帰って来た方がいい?」
あっ、確かにそうだよね。
悪阻が酷くなってきたら心配だし…蒼永も永美里さんの傍にいたいよね。
でも、永美里さんはふるふると首を横に振った。
「大丈夫よ。蒼永は自分のことに集中してほしいから、このまま咲玖ちゃんと一緒にいて」
「でも、」
「お父さんもおじいちゃんもいてくれるから、心配ないわ」
「何、こちらのことは任せなさい。万全の態勢で我が孫の誕生を迎えるからな」
おじいさまが頼もしく胸を張った。
「咲玖さん、蒼永のことを頼むよ」



