クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



ポロポロ溢れる涙を指で拭ってくれて、そのまま誓いのキスを交わした。

ゆっくり唇が離れ、視線が絡み合って――潤んだ瞳のまま、微笑んだ。


「私も蒼永が世界で一番大好き」

「…今の咲玖、めちゃくちゃかわいかった」

「えっ?」

「誰にも見られなくてよかった」

「どういうこと?」

「本当は俺だけがかわいい咲玖を独り占めしたいから」

「…前撮りで散々見たでしょ?」

「まだ足りないよ。
これからもずっと、俺しか知らない咲玖を見せてね」

「……っ!もう…っ」


今だって、十分見せてるはずなのに。

それでもまだまだ足りないっていう欲張りなあなたが、愛おしくて仕方ない。


「おめでとう!」
「二人ともおめでとう!」


家族や友人たちからのフラワーシャワー。
舞い踊る花びらに祝福され、私たちは新たな未来を歩み始めた。

いつ、どんな時でも支えてくれて、たくさんの愛情を注いでくれた家族。
この家族の元に生まれたから、私たちは出会えた。

楽しいことをたくさん共有して、時には一緒に悩んだり泣いたりしてくれた友人たち。
特に桃ちゃんと大志くんの友人代表スピーチでは、最初から涙が止まらなかった。


色んな人と出会い繋がり、支えられてここまできた。

そして、この先の未来もずっと、あなたと一緒に歩んでいける幸せと向き合っていきたい。



「蒼永、これからもよろしくね」

「こちらこそ」



これから先も永遠に、あなたの隣を独り占めさせてね。



fin.