クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



それこそ生徒会は新入生部活紹介の運営があるんだよね。
私は準備のお手伝いくらいだから、前に出てやるようなことはないんだけど。

ってことは、蒼永が紹介するところ見れちゃうんだ!
ちょっと楽しみかも!


「…あんたって、ほんとのんきね」
「え?」
「まあいいけど」
「?」


それから桃ちゃんたちとは別れ、蒼永と二人で帰ることに。
いつも自然と手を繋いでくれるのが、嬉しいけどドキドキしてしまう。


「蒼永は新しいクラスどう?」
「別に。去年と変わらないメンバーだし」


そっか、S組は一クラスしかないから特に変わらないのかぁ。


「あ、でも、一人新しい奴きた」
「転校生?」
「じゃなくて、普通科から特待に上がってきたらしい」
「えっすごいね?」


途中から特待生になれるんだ…!?
うちの特待生要件厳しいのに、すごいな。


「どんな子?」
「知らない。とりあえず男」


蒼永ってほんとに他人に興味ないよね…。
部活の仲間とはそれなりに仲良くしてるっぽいけど、クラスで友達作る気ないもんな…。


「咲玖は?」
「友達できたよ!華村翠夏ちゃんっていって、すっごくかわいい子!」
「そう、よかったね」
「うん!」