「ははは、この話をすることになるとは、懐かしいなぁ!」
おじいちゃんが笑いながら、話してくれた。
話し始めると長かったので、大体要約するとこんな感じ。
先代が早くに亡くなり、若くして跡を継いだおじいさまは、かなりのプレッシャーに晒されていた。
周囲の人がみんな敵に思えてしまうような、人間不信に陥っていた程。
そんな時、偶然飲み屋でうちのおじいちゃんと出会い、その場で意気投合。
何件もハシゴ酒してあっという間に仲良くなった。
おじいさまとおばあさまを引き合わせたのもおじいちゃんだったり、唯ならぬ縁を感じたんだって。
「ある占い師には相性が宇宙レベルで良い、お互いの子どもが生まれたら絶対に結婚させるべきだ!と言われてな!」
結婚させたかった理由がまさかの占いだったとは、驚いたけど……。
「孫の代でようやく悲願が叶うわけだな」
「ひ孫を抱くまでは死ねないわ!」
最後はちょっと酔っ払っていたけど、おじいちゃんたちの意外な出会いが聞けて面白かった。
おじいちゃんたちの出会いがなかったら、私と蒼永もこうして出会ってなかったんだもんね。
大人たちが酔っ払いモード(永美里さん以外)になったので、私と蒼永はいつかの集まりの時みたいにこっそり抜け出す。



