お肉を焼いてくれるのは、主にパパとおばあちゃん。
おじいちゃんは日本酒を買ってきてくれた。
私と蒼永は飲めないので、お茶かジュースだけど。
永美里さんは休んでもらって、ママは野菜を切り分けてる。
野菜のサイズはバラバラだけど、まあ見なかったことにしよう。
おじいさまたちが帰って来て、すき焼きがスタートした!
「いやあ、それにしても咲玖さん、ありがとう」
「いえ、私は何もっ」
「その何気ない行いのおかげだ。
やはり蒼永を任せられるのは、咲玖さんしかおらんな」
おじいさまは上機嫌で褒めてくださり、嬉しいのと照れ臭いのとだったけど、ふと疑問が思い浮かぶ。
「…そういえば、おじいさまとおじいちゃんって、何がきっかけで仲良くなられたんですか?」
改めて聞いたことがなかったような気がして。
あの虹ヶ崎と親戚なのに、なんでうちみたいな一般人とこんなに仲良いのか不思議に思ってしまった。
すると、
「俺も知らないんだけど」と蒼永。
「そういえば、なんで?」とママ。
「私も聞いたことないわねぇ」と永美里さん。
「え、なんでだっけ?」とパパ。
「さあ…」と青人さん。
――って、誰も知らんのかーーい!!
私も知らなかったけど、両親たちまで知らなかったんだ……。



