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私が話を理解したのは、後日おじいさんが直接九竜家に謝罪しに来た時とうちにも謝罪とお礼をしてくださった時だった。
なんと、A5ランクの高級松坂牛が我が家とおじいちゃん家に届いた!
家族みんなでびっくりしちゃった!!
あのおじいさんは、結愛ちゃんのおじいさんで虹ヶ崎財閥の会長さんだったらしい。
結愛ちゃんもだけど、そんな大企業の経営者だったなんて二重にびっくりだよ…。
しかも、結愛ちゃんが蒼永の許嫁になろうとしてたなんて……。
「ぜんっっぜん気づかなかった…」
「ウケるんだけど」
ママにめっちゃ面白がられた。
「どうやって諦めさせるか頭抱えてたんだけど、まさかこんな形で解決するとはね」
「流石咲玖ちゃんね!」
青人さんと永美里さんにも喜ばれたけど、私自身が何かしたって感じがしないので、不思議な気分だ。
このところずっとバタバタしてた理由がわかった。
全然知らなかった。
まあとりあえず、一件落着?
おじいさまも今日退院なので、久々にみんなで集まってA5松坂牛ですき焼きをすることに!
「私たちまでいいの?舞ちゃん」
「いいの、いいの。これだけあったら食べ切れないしね。咲玖、お皿用意して〜」
「はーい」
今青人さんと蒼永がおじいさまを迎えに行ってるので、帰ってきたらみんなですき焼きだ!



