クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



「そういえば蒼永、シール付けない?
誕生日の人はもらえるらしいよ」

「…いや、いらない」

「えーなんで?」

「恥ずかしくない?」

「そう?みんなに祝ってもらえるよ?」

「別にいいよ…咲玖が祝ってくれるから」


おっと、急に責任重大だ。

てゆーかここまでの私、いいとこなしだし全然お祝いできてない……。

ジェットコースターで変顔晒してまたグロッキーになって、チュロス奢ってもらってるじゃん……。
チュロスめっちゃおいしい…。

なんか私ばっかり楽しんでる気がするけど、大丈夫かな?
最近蒼永、ちょっと元気ないみたいだし。

多分おじいさまの手術が決まって、心配なんだろうなぁ。


「蒼永、ちょっと早いけど、お土産見に行かない?」

「いいよ」


夜に行くとめっちゃ混むし、先に買っておいて夜はゆっくりパレード見るとかいいんじゃない?

よしよし、ここからが挽回のチャンス……!

なんて意気込んでいたわけだけど、なんでだろうね。
魔法の国って本当に魔法がかけられてるみたいで、お店一つ見るだけで興奮しちゃうんだよね。


「きゃ〜〜!!見て、蒼永!このベビー服かわい〜〜!!」

「かわいいね」

「待ってこのクッションめっちゃ気持ちいい…!肌触り最高!何よりかわいい!!」

「……かわいい?」