「そういえば蒼永、シール付けない?
誕生日の人はもらえるらしいよ」
「…いや、いらない」
「えーなんで?」
「恥ずかしくない?」
「そう?みんなに祝ってもらえるよ?」
「別にいいよ…咲玖が祝ってくれるから」
おっと、急に責任重大だ。
てゆーかここまでの私、いいとこなしだし全然お祝いできてない……。
ジェットコースターで変顔晒してまたグロッキーになって、チュロス奢ってもらってるじゃん……。
チュロスめっちゃおいしい…。
なんか私ばっかり楽しんでる気がするけど、大丈夫かな?
最近蒼永、ちょっと元気ないみたいだし。
多分おじいさまの手術が決まって、心配なんだろうなぁ。
「蒼永、ちょっと早いけど、お土産見に行かない?」
「いいよ」
夜に行くとめっちゃ混むし、先に買っておいて夜はゆっくりパレード見るとかいいんじゃない?
よしよし、ここからが挽回のチャンス……!
なんて意気込んでいたわけだけど、なんでだろうね。
魔法の国って本当に魔法がかけられてるみたいで、お店一つ見るだけで興奮しちゃうんだよね。
「きゃ〜〜!!見て、蒼永!このベビー服かわい〜〜!!」
「かわいいね」
「待ってこのクッションめっちゃ気持ちいい…!肌触り最高!何よりかわいい!!」
「……かわいい?」



