クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



プチ凹みしてたら誰かに声をかけられた。
顔を上げると、高校生くらいと思われるゆるふわな雰囲気のかわいい女の子だった。


「椅子、一ついただいてもよろしいですか?」

「あ、はい、どうぞ」

「ありがとうございます」


女の子はにこやかにお礼を言って、椅子を一つもらっていく。
チラッと胸元に名前の書かれたシールが見えた。

あれ、あのシールって、


「お誕生日なんですか?」

「あっ!そうなんです〜」

「おめでとうございます」

「ありがとうございますっ!」


そうか…誕生日だとああいうシールもらえるのか。


「ゆあちゃん、俺が椅子持っていくよ」
「えぇ〜いいよぉ〜」
「いやいや、ゆあちゃんは誕生日で今日の主役だよ?これくらい任せて!」
「わーありがと〜!」


何となくさっきの女の子の様子を眺めていたら、椅子を運ぼうとする彼女の横から男の子がヘルプに入った。
どうやら5人グループで来ているらしく、女の子一人の他はみんな男の子という珍しいグループだ。

しかも女の子は今日誕生日なんて。
みんなでお祝いしてもらってるんだ、いいねぇ。


「咲玖、チュロスでいい?」

「わーい!ありがとう!」


てか今日が誕生日って蒼永と一緒じゃん。