クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



――いや、だいじょばないかもしれない……。


「キャ〜〜〜〜〜!!!!!」


頂上から落下した瞬間、特大の悲鳴を上げてしまった。

待って、むり!!
意外と怖かった!!


「…………。」

「ふっ、くく……っ」

「笑いすぎだから!!」


落下の瞬間に撮られる写真には、まるでゾンビみたいな顔した私が写されていた。


「いや、だって……」

「ひどいっ!!」


そんなに笑うことないじゃん……っ!
だって想像以上に怖かったんだもん!!

あのフワッとする感覚が気持ち悪かったの!!

……それにしても私の顔、ひどいなぁ。

隣の蒼永が無表情だから私の変顔が際立ってるじゃん…。


「ごめんごめん、機嫌直して」

「別に悪くないもんっ」

「咲玖、レモネード飲む?」

「……飲む」


……なんか餌付けされてるみたいだけど、レモネードは飲みたい。

この甘酸っぱい冷たさが喉を潤してくれる。


「おいしい」

「よかった。次はゆっくりしたやつに乗ろ」

「うん」


彼氏の前で変顔晒したショックはまだ若干引きずってるけど、今日はいつもより蒼永が笑ってくれる。

それは正直に嬉しいので――…、まあいっか。

蒼永も楽しんでくれてるってことだもんね。