――いや、だいじょばないかもしれない……。
「キャ〜〜〜〜〜!!!!!」
頂上から落下した瞬間、特大の悲鳴を上げてしまった。
待って、むり!!
意外と怖かった!!
「…………。」
「ふっ、くく……っ」
「笑いすぎだから!!」
落下の瞬間に撮られる写真には、まるでゾンビみたいな顔した私が写されていた。
「いや、だって……」
「ひどいっ!!」
そんなに笑うことないじゃん……っ!
だって想像以上に怖かったんだもん!!
あのフワッとする感覚が気持ち悪かったの!!
……それにしても私の顔、ひどいなぁ。
隣の蒼永が無表情だから私の変顔が際立ってるじゃん…。
「ごめんごめん、機嫌直して」
「別に悪くないもんっ」
「咲玖、レモネード飲む?」
「……飲む」
……なんか餌付けされてるみたいだけど、レモネードは飲みたい。
この甘酸っぱい冷たさが喉を潤してくれる。
「おいしい」
「よかった。次はゆっくりしたやつに乗ろ」
「うん」
彼氏の前で変顔晒したショックはまだ若干引きずってるけど、今日はいつもより蒼永が笑ってくれる。
それは正直に嬉しいので――…、まあいっか。
蒼永も楽しんでくれてるってことだもんね。



