クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



電車を乗り継いで二条城に来た。
二条城といえば、大政奉還が行われた場所で世界遺産でもある。

豪華絢爛な装飾の城内はもちろん、今の季節は緑豊かでお庭を彩る花々もとっても綺麗だし、お散歩コースとしても人気なんだって。

手を繋いで綺麗なお庭を散歩しながら、蒼永が尋ねた。


「咲玖、蘇芳たちとずっと一緒にいたの?」

「ずっとじゃないよ?蒼永が来るほんの少し前にたまたま通りかかってくれただけ。
私が他校生に声かけられてたから助けてくれて」

「……ナンパされてたんだ」

「あっ!えっと、ごめんなさい…」


しっかりするって言った途端にこれだもんね……。


「じゃなくて、俺も早く来れなくてごめん」

「大丈夫!混んでたもんね」

「今日の咲玖かわいすぎるから、なるべく離れないで」


蒼永に真っ直ぐ見つめれると、ドキドキしてきゅうっと胸が苦しくなる。
くすぐったいけど嬉しい。

その後はお蕎麦屋さんでお昼を食べて、下鴨神社に向かう。
下鴨神社といえば、縁結びに美容祈願も!

女子の憧れが詰まってるみたいなところだから、行ってみたかったんだよねっ。


「――あ!見て蒼永……!」


白無垢の花嫁と紋付袴の花婿が仲睦まじく、境内で写真を撮っていた。
結婚式、素敵だなぁ……!