私もチラッと見かけただけだから、ちゃんとわかってるわけじゃないんだけどな……。
「てかおねーさんも修学旅行?どこから来たの?」
「一人なら一緒に回らん?」
「それはちょっと……」
「白凪ちゃーん!」
ハッとして振り返ると松葉くん、蘇芳くん、そして藤田くんが声をかけてくれた。
ちょっとホッとする。
「何してんのー?その子、俺らのグループなんだけど」
「チッ…」
明らかに不機嫌そうにして立ち去っていった。
もしかして私、ナンパされてた?
「大丈夫?」
「あ、ありがとう!」
「蒼永は?まだなの?」
「うん、もうちょっとかな」
人も多いし、時間かかってるのかも。
スマホも繋がりにくいみたいで既読がつかない。
「――咲玖!!」
あっ……!
名前を呼ばれて、顔が見れただけで嬉しくなっちゃう。
「蒼永!!」
「ごめん、大丈夫?何かあった?」
「大丈夫!蘇芳くんたちが一緒に待っててくれたから」
「……そう」
「んじゃ、俺たち行くわ。またな蒼永。
白凪ちゃんも会えてよかったね」
「うん、ありがとう!またね!」
三人を見送り、私は蒼永に向き直る。
「私たちも行こ」
「……うん。髪型、かわいいね」
「えへへ、ありがとう…」
頑張ったヘアメを褒めてくれて、さりげなく手も繋いでくれて私のテンションはMAXに上昇する。
ここからのデート、いっぱい楽しむぞ……!!



