クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



私もチラッと見かけただけだから、ちゃんとわかってるわけじゃないんだけどな……。


「てかおねーさんも修学旅行?どこから来たの?」
「一人なら一緒に回らん?」

「それはちょっと……」

「白凪ちゃーん!」


ハッとして振り返ると松葉くん、蘇芳くん、そして藤田くんが声をかけてくれた。
ちょっとホッとする。


「何してんのー?その子、俺らのグループなんだけど」

「チッ…」


明らかに不機嫌そうにして立ち去っていった。
もしかして私、ナンパされてた?


「大丈夫?」
「あ、ありがとう!」
「蒼永は?まだなの?」
「うん、もうちょっとかな」


人も多いし、時間かかってるのかも。
スマホも繋がりにくいみたいで既読がつかない。


「――咲玖!!」


あっ……!

名前を呼ばれて、顔が見れただけで嬉しくなっちゃう。


「蒼永!!」

「ごめん、大丈夫?何かあった?」

「大丈夫!蘇芳くんたちが一緒に待っててくれたから」

「……そう」

「んじゃ、俺たち行くわ。またな蒼永。
白凪ちゃんも会えてよかったね」

「うん、ありがとう!またね!」


三人を見送り、私は蒼永に向き直る。


「私たちも行こ」

「……うん。髪型、かわいいね」

「えへへ、ありがとう…」


頑張ったヘアメを褒めてくれて、さりげなく手も繋いでくれて私のテンションはMAXに上昇する。

ここからのデート、いっぱい楽しむぞ……!!