だって、こんなメッセージってある!?
かるたのことは嫌いにならないで欲しいなんて…!
「どれだけかるたのこと好きなの……!!」
思わず翠夏ちゃんに話したら、ものすごく呆れた表情をされた。
「あいつバカすぎない?
かるたバカもここまでくると、ただのバカでしょ」
「でも、すごく緋色くんらしいよ」
きっとこの文章もすごく悩んで書いてくれたんだと思うし。
私はその気持ちがすごく嬉しいな。
「てかやっぱり、あたしの最大のライバルはかるたじゃん!!」
「あはは、そうだね」
「もう、こうなったらあたしの青春、部活に捧げてやろうじゃない!
見てなさいよ、見返してやる!!」
「翠夏ちゃんカッコイイ!その意気だよ!」
それから私は、緋色くんに返信した。
「丁寧なメッセージをありがとう。これからも色々教えてね」と。
「夏祭り楽しみにしてるね」とも添えた。
次に会えた時には、笑顔で挨拶できたらいいな。
そして、いつか翠夏ちゃんの真剣な気持ちに気づいてあげて欲しい。
ずっと身近に一緒にかるたを取れる仲間がいるんだよ。
最初は違ったかもしれないけど、今はすごく真剣なんだよ。
そのことに気づいてくれたら嬉しいな。



