クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



だって、こんなメッセージってある!?
かるたのことは嫌いにならないで欲しいなんて…!


「どれだけかるたのこと好きなの……!!」


思わず翠夏ちゃんに話したら、ものすごく呆れた表情をされた。


「あいつバカすぎない?
かるたバカもここまでくると、ただのバカでしょ」

「でも、すごく緋色くんらしいよ」


きっとこの文章もすごく悩んで書いてくれたんだと思うし。
私はその気持ちがすごく嬉しいな。


「てかやっぱり、あたしの最大のライバルはかるたじゃん!!」

「あはは、そうだね」

「もう、こうなったらあたしの青春、部活に捧げてやろうじゃない!
見てなさいよ、見返してやる!!」

「翠夏ちゃんカッコイイ!その意気だよ!」


それから私は、緋色くんに返信した。
「丁寧なメッセージをありがとう。これからも色々教えてね」と。

「夏祭り楽しみにしてるね」とも添えた。


次に会えた時には、笑顔で挨拶できたらいいな。

そして、いつか翠夏ちゃんの真剣な気持ちに気づいてあげて欲しい。
ずっと身近に一緒にかるたを取れる仲間がいるんだよ。

最初は違ったかもしれないけど、今はすごく真剣なんだよ。
そのことに気づいてくれたら嬉しいな。