女の子はまた、空いている席に座ることもなく、ドア付近に立ったまま、外の景色を眺めている。 その表情は重たげで、少し憂鬱そうに見えた。 改めて見てみると、なんだかモテそうな子だなと思った。 白い肌は、車内に差し込む朝日に当たって、今にも溶けて消えてしまいそうだった。 また、光に照らされ、茶色に透ける物憂げな瞳が相まって、一層儚さを増している。 触れたら壊れてしまいそうな繊細さをまとっている子だ。 外の景色を見ているだけなのに、なぜだかそれすらも画になる。