「何が”死にたい人の手助けをする”だ。 人の命を何だと思ってやがる。」 バンっと箸をテーブルに叩きつけるように置いて、 お父さんは席を立った。 「ちょっと、お父さん。 物に当たらないでよね。」 お母さんが困り顔でキッチンの方を覗いている。 お父さんは、前から”死神”のことが嫌いだ。 ”死神”が表に出てくるようになってから、 命を軽く見る人が多くなっていると 何度もぼやいているのを聞いた。