「く、葛生君...」 「そーだけど」 葛生君は、驚く私にぶっきらぼうにそう返事をして、さっきと同じ質問をもう一度投げかけてくる。 「えっと...今朝と言われましても...」 急ピッチで頭の中で記憶を辿るけれど、今の驚きで記憶がどこかに飛んで行ってしまったみたいに今朝のことがスッと出てこない。 「...覚えてないの?」 ため息をつきながら、怪訝な顔でこちらを見る。