家の最寄り駅まではまだ少し距離があるが、通学路の半分は確実に超えているので、こんなところで同じ高校の学生を見かけるなんてなかなか無い。 「遠方から通いなんて仲間だなー」なんてのんきに考えていると、突然声をかけられた。 「あんたさ、今朝、なんで泣きそうな顔してたの?」 驚いてその声に顔を上げると、そこには葛生君が立っていた。 「...へ?」 声をかけられるなんて思ってもいなかったし、その声をかけてきたのがまさか葛生君だなんて想像もしなかったから、 思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。