リスタート




かく言う私も、別に何か特別な理由があってこの学校に入学したわけではない。

能力の継承者である父や祖母がこの学校の卒業生だったし、偏差値も大きく私の希望から逸れていなかったので、なんとなくこの学校に入学した。


別に入学してからも特段不満はないのだが、強いてあげるとするならば、やっぱりこの長い通学時間だけがちょっと退屈だったりする。


吊革につかまりながら、ぼーっと車窓を流れる景色を眺める。

その景色も最初は少し新鮮で興味深かったが、今ではもう何の新鮮さも感じられない。