そんな、にわかに広がる嘘みたいな噂を信じたくはない。 しかし、信じざるを得ないのである。 なぜなら、私がその『掃除屋』であるから。 正確に言えば、「私たち」が掃除屋なのだ。 「私たち」とは、私の家族のことだ。 昔から、うちの家系はこの「記憶を消す(正確には少し違っているが)」能力を受け継ぎ、皆がこの力を使い、『とある役割』を果たしてきた。 私もその力を持つうちの一人で、最近は「訓練中」として父親の仕事現場についていき、この力を立派に使えるよう訓練している。