アリスの目には涙がたまっていた。
瑠唯はアリスの頬に手を添えて、涙をぬぐって言った。
「泣き虫は相変わらずだな・・・でもこんなに綺麗になって・・・あのくるくるキャンディとそばかすはどこに消えてしまったの? アリスとわかっても信じられなかったよ。」
「そうよね。昔とぜんぜんちがう。あなたの好きだったアリスはもういないわ。」
「フッ・・・今のアリスはもっと好きだよ。」
「・・・フランス仕込みで口が上手くなった? 」
「本当だよ、アリス。好きじゃなきゃ、君のショーにも撮影にも出ないさ。そして今だってあのまま告白しないで立ち去ればいいでしょ。」
「LOUIS・・・ううん、瑠唯・・・」
「僕はアリスのこと本気だよ。本当はアリスに会いたくて、フランスから帰って来たんだ。向こうではちょっと有名になり始めていたから、帰るタイミング逃すと帰れなくなるかなって思ってさ。ねえ、アリス・・・僕はさ・・・ずっとアリスのことが好きで忘れられなかったんだ。あの頃から気持ちは変わらない。今度は撮影ではなく、僕としてキスしていい? アリス・・・好きだ! もう離れたくない。僕と付き合って・・・」
瑠唯はアリスを引き寄せキスをした。そして、抱きしめた。
アリスは身体から力が抜けて行くのを感じた。そして瑠唯の背中に手を回した。
「やっぱり、瑠唯は今でもイジワル・・・」
「うん?」
「私、ずっとずっと男の人怖くて・・・あなたのせいだったのに・・・」
「ごめん・・・でももう大丈夫でしょ? 僕のこと怖い? 嫌い?」
「嫌い! 私をこんなに乱した・・・」
「もう僕と会いたくない?」
「お願い・・・私の前から消えて・・・」
「えっ?」
「だって、またどこか行っちゃうんでしょ?」
「行かないよ。」
「だって、ショーや撮影でフランスとかイタリアとかニューヨークとか・・・」
「そうだな・・・少しは行くかもしれないけど、日本を拠点にするよ。」
「ホント?」
「もう離さないよ・・・アリス・・・もっと、もっとイジワルしたい・・・」
「もー・・・」
Fin



