1週間後
私は裕翔さんを告白スポットに呼びました。
「えっと…」
「告白の返事決まりました」
私は箱を裕翔さんに渡しました。
「開けてもいい?」
私は頷きました。
「これが答え?」
「はい。それが私の答えです」
中にはチョコ。
「そっか」
途端に目の前が暗くなり、代わりに腕から温もりが伝わってきました。
「嬉しい。ありがとう!」
彼にハグされたと気付いた時にはもう彼は私から離れてました。
「これからは俺のモノだね」
長い前髪の間から見える瞳が嬉しそうに弧を書いていた。
「…!はい。そうですね」
彼は人差し指を私の顔の前に出して
「敬語なしで」
「え?あ、うん。わかった」
彼は満面の笑みを浮かべた。
「そういえば。どうして前髪そのままなの?切れば?」
「うん。そうだね」
そう言って彼は前髪をあげた。
「ッ…!」
地味に見えてクソイケメン。
「惚れた?」
「……やっぱ前髪の長さそれくらいで良いよ」
「?わかった……ねぇ麗華」
「何?」
「来年もチョコちょうだい?」
「え〜?どうしよっかな」
「ちょうだい!」
「来年はチョコじゃないかもね」
「え?」
裕翔はぽかんとした。
「それじゃ行こ」
「う、うん」
私は毎年この日に彼にチョコをあげる。
君に贈るお菓子[完]
私は裕翔さんを告白スポットに呼びました。
「えっと…」
「告白の返事決まりました」
私は箱を裕翔さんに渡しました。
「開けてもいい?」
私は頷きました。
「これが答え?」
「はい。それが私の答えです」
中にはチョコ。
「そっか」
途端に目の前が暗くなり、代わりに腕から温もりが伝わってきました。
「嬉しい。ありがとう!」
彼にハグされたと気付いた時にはもう彼は私から離れてました。
「これからは俺のモノだね」
長い前髪の間から見える瞳が嬉しそうに弧を書いていた。
「…!はい。そうですね」
彼は人差し指を私の顔の前に出して
「敬語なしで」
「え?あ、うん。わかった」
彼は満面の笑みを浮かべた。
「そういえば。どうして前髪そのままなの?切れば?」
「うん。そうだね」
そう言って彼は前髪をあげた。
「ッ…!」
地味に見えてクソイケメン。
「惚れた?」
「……やっぱ前髪の長さそれくらいで良いよ」
「?わかった……ねぇ麗華」
「何?」
「来年もチョコちょうだい?」
「え〜?どうしよっかな」
「ちょうだい!」
「来年はチョコじゃないかもね」
「え?」
裕翔はぽかんとした。
「それじゃ行こ」
「う、うん」
私は毎年この日に彼にチョコをあげる。
君に贈るお菓子[完]



