次の日

ホワイトデー当日の昼休み。
めっちゃ緊張します。
「ねぇねぇ」
「ん?麗華どした?」
「これ」
「チョコ?マジで?!ありがとう!」
喜んでくれてちょっと自信が出ました。
「じゃぁ私ほかの友達にも渡してくる!」
「うん。行ってらっしゃい」
他の友達も喜んでくれました。
私はすごい満足です。
渡し終わった後一気に疲れが襲ってきました。
「麗華。お疲れ様」
お昼ご飯を食べていると友達が来ました。
「ありがと」
正面に座って顔を覗きこんだ後、
「あは。めっちゃ疲れてんじゃん」
「しゃあないじゃん。今までこんなことやったことなかったんだもん」
「あーね。ぶっちゃけ意外だったもん。麗華こんなことすると思わなかったから」
「まぁたまにはね」
「ふぅん」
それからたわいない話をしていると
「麗華さん」
突然名前を呼ばれました。
「…はい?」
声の方を見ると前髪が目にかかるくらい長い、暗い感じの男の子が立っていた。
「あの…渡したいものがあって…来て貰えませんか?」
「良いですけど…あなた誰ですか?」
「すみません。言い忘れました。裕翔と言います」
「裕翔さん」
「はい。それでは来てください」
「わかりました。ごめん。行ってくる」
「うん。行ったんさい」
私は裕翔さんの後を着いていきました。
着いて行ったら人が滅多に来ない告白スポットに来ました。
「…あの…?」
「麗華さん」
「はい」
「俺ずっと麗華さんが好きでした。これ受け取ってください」
そう言って箱を渡してきました。
箱を開けると中にはキャンディが入っていました。
「ありがとうございます。告白の返事は後からでも良いですか」
「はい。いい報告であることを願っています」
そう言って裕翔さんは戻って行った。
「告白…はじめてされた……」
頑張って考えないと。