すると、舞い上がった紙が淡い緑の光に包まれる。そして、光が畳についた瞬間、光は消え失せ、代わりにいたのはあの時見た女性、明里さんだった。

「え⁉︎え⁉︎なんで⁉︎さっきまで・・・え⁉︎」

わたしの頭はもう大混乱!あれ?さっき山南さんが投げてたのって紙だよね?え?

「驚くのも当たり前ですよ。彼女ー明里ーは私の式神ですから」

(式神・・・え?)

「つまり、山南さんって・・・」

「はい、陰陽師ですね」

「え、え、えぇぇぇぇぇ⁉︎」

(山南さんが、陰陽師?そんなこと、聞いたことないんだけど・・・)

わたしが明里さんの方へ視線を向けるとちょうど目を瞑っていた彼女の目がゆっくり開くところだった。そして、わたしと目が合うとものすごいスピードでわたしの元へやってくる。

「おぉ、かえでや、やっと目を覚ましたか!うち、めっちゃ心配したんやで!・・・うん、怪我もしっかり治ってるわね。女の子なんやさかい、体に怪我の痕残したりしたら駄目やで!」

わたしの頭を撫でながら早口でわたしのことを心配している明里さんにびっくりして思わず山南さんに視線を向ける。

「明里、かえでさんがこまってるよ」

「え⁉︎あ、かんにん!やっと会えて、会話できたさかい、ちょい興奮してもうて、一目見た時から愛いなと思うとって・・・あ、うち、明里。山南様の式神どす」

「あ、はい。えっと、わたしたち、ってあの時よりも前に会いましたっけ・・・?」

わたしの疑問に山南さんが教えてくれる。なんと、彼の視界が彼女と共有されているそう。ただ、今みたいに人になっている時は共有されないみたいだけど。なにそれめっちゃ便利じゃん。

「あの、明里さん、とりあえず山南さんと話を続けていいですか・・・?」

「もちろんじゃ。ほれ」

そう言ってわたしを膝の上に乗せる明里さん。降りるのもめんどくさいからとりあえずそのまま話を続ける。

「話を戻すんですけど、山南さんが陰陽師ってことはわかったんです。でも、そういう人って神社とかで働いる印象なんですけど・・・」

「あー実家の家業は義理の兄が継いだのですよ。私は彼の修行をこっそりみてまねしてたらいつの間にかできてまして」

(なにその天才エピソード)

「ちなみに、みんなは知ってたの?」

周りにいたみんなに聞くと返ってきたのはわたしの予想の斜め上をいく回答だった。

「もちろん。オレもちょっとだけだけど、使えるしな」

「・・・え?」

「俺も使えるぞ。まぁ、付け焼き刃だがな」

「いや、土方さんみんなの中で一番使うの得意じゃないですか」

「・・・そういう総司も、でしょう?」

「一、我関せずみたいな顔で端によるな。そもそも一が最初に興味をもったんだろうが」

(え?みんな、使えるの?え?)

答えを求めてみんなから視線を山南さんに向けるとわたしの視線の意味を読み取ったのか少し呆れ顔で答えてくれる。

「大丈夫です。かえでさんの感性が正しいです。みんなは・・・試衛館にいた時、暇な時に見せていたら興味を持って・・・元々みんあやるものはとことん極める性分ですから」

あまりにもびっくりしすぎて思考が一回ショートする。まって、わたしの話よりも話濃くない⁉︎

(なんか、張り合ってる訳じゃないけどなんか負けた感じ・・・)

そんなわたしの頭をを明里さんはずっと撫でていた。

この撫で撫でが終わったのは、みんなによる『誰が一番強いのか(山南さん除く)』に決着がつくまで行われていた。ど、使えるしな」

「・・・え?」

「俺も使えるぞ。まぁ、付け焼き刃だがな」

「いや、土方さんみんなの中で一番使うの得意じゃないですか」

「・・・そういう総司も、でしょう?」

「一、我関せずみたいな顔で端によるな。そもそも一が最初に興味をもったんだろうが」

(え?みんな、使えるの?え?)

答えを求めてみんなから視線を山南さんに向けるとわたしの視線の意味を読み取ったのか少し呆れ顔で答えてくれる。

「大丈夫です。かえでさんの感性が正しいです。みんなは・・・試衛館にいた時、暇な時に見せていたら興味を持って・・・元々みんあやるものはとことん極める性分ですから」

あまりにもびっくりしすぎて思考が一回ショートする。まって、わたしの話よりも話濃くない⁉︎

(なんか、張り合ってる訳じゃないけどなんか負けた感じ・・・)

そんなわたしの頭をを明里さんはずっと撫でていた。

この撫で撫でが終わったのは、みんなによる『誰が一番強いのか(山南さん除く)』に決着がつくまで行われていた。