「つ、着いたぁぁぁ!」

電車と新幹線を乗り継いでようやく京都に着いた。

(う、正直新幹線のシート、もっと柔らかいと思ってたぁ)

かるく腰をたたきながら歩く。

「まぁ、とりあえずまずは・・・壬生寺だぁぁ!」

実はわたし、何を隠そう、日本史、特に幕末史が大好きなのだ!

奇兵隊、亀山社中、新撰組・・・話せは余裕で一日中話せるぐらい!

スマホ片手に壬生寺に向かう。

思ってたよりも早く着いた。

(道に迷わなくってよかったぁ)

ドーンと構えている門を背景に写真を撮ってもらう。

「よし。入ろう」

わたしは恐る恐る一歩踏み出・・・せなかった。

足元を見ると黒い、黒い穴。

「え、あ・・・きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

戻ろうとしたが少し遅かった。

一瞬の後、本宮かえではいなくなっていた。