歯磨きをして最後の荷物チェックを終えたら遂に出発の時間だ。

「じゃあ、気をつけてね」

「うん。ホテル着いたら電話するから」

「お姉ちゃん、楽しんでね!」

「うん。ありがとう」

わたしはドアを開けて日傘をさす。

わたしは一歩歩いたあとクルッと振り返って家族のほうを見る。

「行ってきます!!」