二人が持っているのは木刀。
「おい、こういうのって普通竹刀だろ?なんで二人は木刀なんだ?」
そんな質問をこぼしたのはつい最近入ったばかりであろう新入隊士だ。
「あぁ、それは二人が天然理心流に合わせているからですよ」
「い、井上さん!」
新入隊士の質問に答えたのは源さん。
「天然理心流は実践向きな剣術なので使うのも竹刀ではなくより真剣に近い木刀なんです・・・まぁ、平助くんは北辰一刀流ですけど」
「へぇ・・・」
二人は相手を見て正眼に構える。
(二人の殺気がヤバい・・・あれ?平助くんの構え・・・ちょっと揺れてる?あ、鶺鴒の構えか)
左手小指に意識を集中し、左手小指を支点に小刻みにリズミカルにランダムな調子で振る。 あくまで小さく小刻みに軽快にランダムに動かす事で、相手の集中力を削ぐ。 隙が生じたら、一気に撃ち込む構えだ。
「多分、土方さんが先に仕掛けますよ」
源さんの言う通り、土方さんが平助くんに向かう。
「はぁ!」
「やぁ!」
土方さんの攻撃を平助くんは綺麗に受け流す。
「とぉ!」
「たぁ!」
(は、速い・・・!)
「あ!藤堂さんが!」
(仕掛けた・・・!)
小さい体を生かして土方さんの懐に飛び込む。
「やっ!」
(さぁ、土方さんはどうする・・・?)
慌てて土方さんの方に視線を向けると彼はまるでそれを予測していたようにそれを避ける。
「はっ!」
「おい、嘘だろ・・・」
土方さんはグッと体を屈めて平助くんの攻撃を受け流す。そしてそのまま平助くんに鋭い突きが襲う!
「はぁ!」
「そこまで!勝者、白組!」
(ん?白?あ、襷の色か)
今思えば平助くんは赤い襷をつけている。紅白合戦をイメージしたんだろう。
(誰が考えたんだろう・・・)
兎に角、第一試合は土方さんが勝利。
(最初からヒヤヒヤした・・・!)
第二試合は新八ちゃんと一さんだ。今度は赤の襷が新八ちゃん、白の襷が一さんだ。
「おい、あれ本気か・・・?」
「真剣・・・⁉︎」
(本気・・・?)
「それでは、初め!」
「やっ!」
「たぁ!」
(おぉ、カッコイイ!カッコイイ!)
「おい、こういうのって普通竹刀だろ?なんで二人は木刀なんだ?」
そんな質問をこぼしたのはつい最近入ったばかりであろう新入隊士だ。
「あぁ、それは二人が天然理心流に合わせているからですよ」
「い、井上さん!」
新入隊士の質問に答えたのは源さん。
「天然理心流は実践向きな剣術なので使うのも竹刀ではなくより真剣に近い木刀なんです・・・まぁ、平助くんは北辰一刀流ですけど」
「へぇ・・・」
二人は相手を見て正眼に構える。
(二人の殺気がヤバい・・・あれ?平助くんの構え・・・ちょっと揺れてる?あ、鶺鴒の構えか)
左手小指に意識を集中し、左手小指を支点に小刻みにリズミカルにランダムな調子で振る。 あくまで小さく小刻みに軽快にランダムに動かす事で、相手の集中力を削ぐ。 隙が生じたら、一気に撃ち込む構えだ。
「多分、土方さんが先に仕掛けますよ」
源さんの言う通り、土方さんが平助くんに向かう。
「はぁ!」
「やぁ!」
土方さんの攻撃を平助くんは綺麗に受け流す。
「とぉ!」
「たぁ!」
(は、速い・・・!)
「あ!藤堂さんが!」
(仕掛けた・・・!)
小さい体を生かして土方さんの懐に飛び込む。
「やっ!」
(さぁ、土方さんはどうする・・・?)
慌てて土方さんの方に視線を向けると彼はまるでそれを予測していたようにそれを避ける。
「はっ!」
「おい、嘘だろ・・・」
土方さんはグッと体を屈めて平助くんの攻撃を受け流す。そしてそのまま平助くんに鋭い突きが襲う!
「はぁ!」
「そこまで!勝者、白組!」
(ん?白?あ、襷の色か)
今思えば平助くんは赤い襷をつけている。紅白合戦をイメージしたんだろう。
(誰が考えたんだろう・・・)
兎に角、第一試合は土方さんが勝利。
(最初からヒヤヒヤした・・・!)
第二試合は新八ちゃんと一さんだ。今度は赤の襷が新八ちゃん、白の襷が一さんだ。
「おい、あれ本気か・・・?」
「真剣・・・⁉︎」
(本気・・・?)
「それでは、初め!」
「やっ!」
「たぁ!」
(おぉ、カッコイイ!カッコイイ!)