そうと決まればやる事早い。
「これも未来の道具です」
「へぇ、これも・・・」
源さんの興味深々の視線にわたしは思わず顔を背けてしまう。
(うぅ、罪悪感がする・・・)
とりあえず手に取ったのは一番大きい、両手で持つぐらいの箱。
「これ、四次元につながってて、いろいろ中に入っているものを取り出せるんです」
試しに、という事で箱の上にある緑色の石に手を触れてオーラを注ぐ。
オーラ、とはヴァンパイア特有の能力だ。ヴァンパイアの血が一滴でもあれば使えるので人狼の血が濃い月夜でも使える。
そして、このオーラの色や濃さで使える能力が変わる。ちなみにわたしは物の時を操作できる能力だ。
(まさか、わたしの能力を使って四次元ポ〇ットもどきを作るなんて・・・)
しかも、この箱は。
(出したいものをなんでも出せるって言うんだからすごいよねぇ・・・)
その間にもオーラを石に注ぐ。しばらくするとフッ、と体が軽くなる感覚がして箱を開ける。
「ほら、すごいでしょ?」
わたしの手には学校用の筆箱がある。
「は?いま、何があったんだ?え?」
平助くんがびっくりしたように箱の中を見る。
「これ、なんでもだせるのか?」
「え、ううん。だせるわけないじゃん!」
(嘘です。なんでも出せます)
でもさすがにそこまでは言わない。
(悪い人に悪用されちゃあ、嫌だしね。敵を欺くにはまずは味方からってことで)
「あ、もうこんな時間・・・!」
ふと時計を見るともうお昼を過ぎていた。どうりでお腹がすいているわけだ。
「取りあえずこれ片付けちゃうから、みんな出てってくれる?」
いろいろ秘密にしないといけないやつがあるからしょうがない。
「ん。それじゃあ、またあとで~」
みんながわらわらと出て行くのを見ながらおもわず溜息をついてしまう。
「わたしだって・・・嘘をつきたくないけど・・・」
そんな呟きは静かすぎる部屋に溶けていった。
「これも未来の道具です」
「へぇ、これも・・・」
源さんの興味深々の視線にわたしは思わず顔を背けてしまう。
(うぅ、罪悪感がする・・・)
とりあえず手に取ったのは一番大きい、両手で持つぐらいの箱。
「これ、四次元につながってて、いろいろ中に入っているものを取り出せるんです」
試しに、という事で箱の上にある緑色の石に手を触れてオーラを注ぐ。
オーラ、とはヴァンパイア特有の能力だ。ヴァンパイアの血が一滴でもあれば使えるので人狼の血が濃い月夜でも使える。
そして、このオーラの色や濃さで使える能力が変わる。ちなみにわたしは物の時を操作できる能力だ。
(まさか、わたしの能力を使って四次元ポ〇ットもどきを作るなんて・・・)
しかも、この箱は。
(出したいものをなんでも出せるって言うんだからすごいよねぇ・・・)
その間にもオーラを石に注ぐ。しばらくするとフッ、と体が軽くなる感覚がして箱を開ける。
「ほら、すごいでしょ?」
わたしの手には学校用の筆箱がある。
「は?いま、何があったんだ?え?」
平助くんがびっくりしたように箱の中を見る。
「これ、なんでもだせるのか?」
「え、ううん。だせるわけないじゃん!」
(嘘です。なんでも出せます)
でもさすがにそこまでは言わない。
(悪い人に悪用されちゃあ、嫌だしね。敵を欺くにはまずは味方からってことで)
「あ、もうこんな時間・・・!」
ふと時計を見るともうお昼を過ぎていた。どうりでお腹がすいているわけだ。
「取りあえずこれ片付けちゃうから、みんな出てってくれる?」
いろいろ秘密にしないといけないやつがあるからしょうがない。
「ん。それじゃあ、またあとで~」
みんながわらわらと出て行くのを見ながらおもわず溜息をついてしまう。
「わたしだって・・・嘘をつきたくないけど・・・」
そんな呟きは静かすぎる部屋に溶けていった。