「ねぇ。これ何?」
最初に総司さん達が興味を示したのは日焼け止め。
「これは日焼け止めって言って外の日焼けを防いでくれるんです」
「日焼けを防ぐ?」
「えっと・・・ずっと太陽の光にあったっていると肌が黒くなるでしょ?それを防いでくれるの」
「ほぉ・・・便利だな・・・これは?」
「それは簡易加湿器。蒸気・・・お水を沸かした時に湯気がですでしょ?あれの事を蒸気って言うんですけど・・・それを機械、えっと、からくりで起こせるんです。ほら、こんな感じに」
わたしは加湿器のスイッチを入れてみんなの方に向ける。
「ホントです!水が出てる!」
「すごいな!ってことはこれもその、機械ってやつ?」
平助くんが指をさしたのはスマホとパソコン。
「はい。それはスマートフォンとパソコンって言うんです。スマホ・・・スマートフォンの略なんですけど・・・これは実際にやってみた方が早いね」
わたしは手早く準備をする。みんなに見せるなら電話でいいだろう。
(パソコンも電話できる機種だし。スマホをわたしが持って行ってパソコンをこっちに置いておくって感じかなぁ)
「あれ、皆さん、何をしているんですか?」
「あれ、山南さんに源さん」
準備をしていると山南さんと源さんがやってきた。
(うん。この二人は一緒にいそうな感じ。違和感が全くない)
「いま、わたしの荷物の整理をしているんです」
「あぁ、そうなんですね」
「あ、せっかくだし二人も見ます?せっかくですし」
「本当ですか!ありがとうございます!」
意外にも山南さんのテンションが高い。
(やっぱり学者肌なんだなぁ)
「せっかくだし二手に分かれよっか。山南さんと源さん、一さんはここにいてくださいで・・・」
頭がよさそうな三人ならパソコンの操作もできるだろう。三人に簡単に操作方法を教える。
「じゃあ、そういう感じで、音が鳴ったら緑の所を押してください」
「分かった」
「じゃ、総司さんと平助くんはわたしについてきて」
二人に案内してもらってわたしの部屋から一番遠いところまで歩く。勿論、日の光を避けて、だ。
「そういえばさ、かえでちゃん、なんでぼくたちに敬語使うの?」
「あ、それオレも思ってた!別に丁寧語使わなくてもいいのに」
突然そんな事を言われて今までの会話を思い出す。
(確かに、タメの時もあるけど丁寧語の方が多い、ね)
「じゃあ、これからタメで話すね」
「ん?ため?」
「あ、丁寧語じゃないって事」
(そっか。ここだとタメも通じないんだ)
「そうしてくれよな!あ、ここが一番遠いところだぜ」
平助くんの言ったところに立ち止まる。
「じゃあ、わたしの部屋にいる三人に電話かけよっか」
指紋認証解除。電話のアイコンをタップ。
(えっと、わたしのパソコンの電話、電話は・・・これだね)
その電話番号をタップ。数秒後、プルルルル、と電話をかける音がする。
(よかった、圏外じゃない)
あの三人はすぐにパソコンの音に気付いたのだろう。ブッと音がして電話がつながる。
「もしもーし!山南さん、一さん、源さん!聞こえていますか?聞こえてたら返事してください」
最初に総司さん達が興味を示したのは日焼け止め。
「これは日焼け止めって言って外の日焼けを防いでくれるんです」
「日焼けを防ぐ?」
「えっと・・・ずっと太陽の光にあったっていると肌が黒くなるでしょ?それを防いでくれるの」
「ほぉ・・・便利だな・・・これは?」
「それは簡易加湿器。蒸気・・・お水を沸かした時に湯気がですでしょ?あれの事を蒸気って言うんですけど・・・それを機械、えっと、からくりで起こせるんです。ほら、こんな感じに」
わたしは加湿器のスイッチを入れてみんなの方に向ける。
「ホントです!水が出てる!」
「すごいな!ってことはこれもその、機械ってやつ?」
平助くんが指をさしたのはスマホとパソコン。
「はい。それはスマートフォンとパソコンって言うんです。スマホ・・・スマートフォンの略なんですけど・・・これは実際にやってみた方が早いね」
わたしは手早く準備をする。みんなに見せるなら電話でいいだろう。
(パソコンも電話できる機種だし。スマホをわたしが持って行ってパソコンをこっちに置いておくって感じかなぁ)
「あれ、皆さん、何をしているんですか?」
「あれ、山南さんに源さん」
準備をしていると山南さんと源さんがやってきた。
(うん。この二人は一緒にいそうな感じ。違和感が全くない)
「いま、わたしの荷物の整理をしているんです」
「あぁ、そうなんですね」
「あ、せっかくだし二人も見ます?せっかくですし」
「本当ですか!ありがとうございます!」
意外にも山南さんのテンションが高い。
(やっぱり学者肌なんだなぁ)
「せっかくだし二手に分かれよっか。山南さんと源さん、一さんはここにいてくださいで・・・」
頭がよさそうな三人ならパソコンの操作もできるだろう。三人に簡単に操作方法を教える。
「じゃあ、そういう感じで、音が鳴ったら緑の所を押してください」
「分かった」
「じゃ、総司さんと平助くんはわたしについてきて」
二人に案内してもらってわたしの部屋から一番遠いところまで歩く。勿論、日の光を避けて、だ。
「そういえばさ、かえでちゃん、なんでぼくたちに敬語使うの?」
「あ、それオレも思ってた!別に丁寧語使わなくてもいいのに」
突然そんな事を言われて今までの会話を思い出す。
(確かに、タメの時もあるけど丁寧語の方が多い、ね)
「じゃあ、これからタメで話すね」
「ん?ため?」
「あ、丁寧語じゃないって事」
(そっか。ここだとタメも通じないんだ)
「そうしてくれよな!あ、ここが一番遠いところだぜ」
平助くんの言ったところに立ち止まる。
「じゃあ、わたしの部屋にいる三人に電話かけよっか」
指紋認証解除。電話のアイコンをタップ。
(えっと、わたしのパソコンの電話、電話は・・・これだね)
その電話番号をタップ。数秒後、プルルルル、と電話をかける音がする。
(よかった、圏外じゃない)
あの三人はすぐにパソコンの音に気付いたのだろう。ブッと音がして電話がつながる。
「もしもーし!山南さん、一さん、源さん!聞こえていますか?聞こえてたら返事してください」