いつになっても結婚どころか、彼女を作らない光琉を父親としても心配していた。 あかりと光琉の年が近いこと、気が合うこと、そういったことをずっと気に病んできた。 光琉が母親を早くに亡くしたことも、若い義理の母親が美しかったことも今となっては理由のひとつでしかないが、しょうがないことだった。 「父さん、光琉です」 「入れ」 書斎へ息子を招き入れた。 「光琉。紫さんはその後どうだ?」 「はあ。リハビリから逃げ回ってます。どうしようもない」