「一部患者さんのそういった行為を一度許すとエスカレートするのはわかりきっていることだよ。自分達が被害にあうのにそのままなのはおかしいね」 藤野先生は言う。 「あ、あの。上の方には相談しているんですけど、何も変わらなくて……」 目線を送られた先輩看護師は藤野先生に言う。 「……京介。お前何もしていないのか?」 矛先が変わった。 「おいおい、俺のせいにしないでほしいな。確かにあの人はどうしようもないけど、注意しても聞かないんだよ。一度言ったんだけどね」 「……」