「奥さん、良かったね。こんなに喜んでいるご主人を見るのは久しぶり。不妊だったの?」
不妊……確かに、前世では子供が出来ず、泣き暮らしていた。他の女性に彼の子供が出来て養育を任されていたものの、彼女の女としての苦しみは想像を絶するものがあったのだ。そうか、それもあって嬉しいんだよね。私も泣きたいくらい嬉しいもの。
「まあ、そんなものです。やっと出来たので嬉しいです」
「そう。とにかく安静にね。忙しい仕事だろうけど、少しシフトを考えて立ち仕事は減らして下さい」
「はい。わかりました」
光琉先生はぼんやりしている。大丈夫かしら。
「先生、帰ろう」



