「せんせ。ありがと」 私は抱きついた。 「しょうがないな。煽られたから乗ってやるか」 そう言うと、私を抱きしめ自分が上になると、にっこり笑う。 私は母に長年の夢だった温泉旅行へ足の治療もかねて行ってくると言って家を出た。 光琉には九州の別府へ行くと言った。でも、母には本当のことを言った。 しばらく光琉先生と距離を置きたいと言ったら分かったから好きにしなさいと言ってくれた。 私が切羽詰まっていたのを心配していたようだった。