「紫。何かあったのか?」 光琉はベッドで私と並んで寝ながら、呟いた。 「別に、何もないよ」 すると、光琉は私を下にして覆い被さると暗闇の中じっと見ている。 「紫。お前、俺が気付かないとでも思っているのか?抱いているときもお前の心が見えない。何かあっただろ?我慢はやめろっていつも言ってるだろ?何でも相談しろよ」 「……」 「まさか、他に好きな奴が出来たとか言わないだろうな?」