「……お母さん。すごすぎる。占い師?」
 
 「で?紫はなんて返事したの?」
 
 「それがね……そう、さっきのアプリなんだけど、お互いが選ばれた人に会ったでしょ、それが私達だったの」
 
 「え?何それ?そんなことあるの?」
 
 「お母さんだって驚いたでしょ、あー良かった。あ、そうじゃなくって、数字的には相性抜群らしいの、先生と私。で、私先生と会ったその後に、もう一人と会う約束してたんだけど、先生が必要ないと言って、キャンセルさせられて……」
 
 お母さんはお腹を抱えて笑い出した。こんなに笑うお母さんを久しぶりに見た。もしかして、私が小さい頃以来かも知れない。
 涙を拭きながら、こちらを見ている。