「そう。知り合いだったの……それと」
 
 「……それと?」
 
 「……えーと、ね」
 
 「もしかして、先生に告白された?」
 
 「え?!」

 私はびっくりして椅子から立ち上がってしまった。
 どういうこと?誰か話したの?院長?
 色々考えてお母さんの顔を見たまま固まってしまった。

 「ふふ。やっぱりね。光琉先生はお前のこと特別に思ってるんじゃないかって最近ずっと思ってた。紫は全然気付いてなかったでしょ。先生のお前を見つめる目が違うから私はそんな気がしていたの」