久しぶりに大声を出して叱った。

 光琉は驚いて目をむいている。

 「お前。彼女と何かあったのか?その様子。普通じゃないぞ。前はそんなじゃなかったじゃないか。私が言わないと治療もしないくらいだったのに……どういうことなんだ。まさか……」

 光琉は、深呼吸して意を決して話し出した。

 「近いうちに話す予定だったが、今話すよ。紫と俺は付き合ってる。最近だ。実は例のアプリでマッチングされたのが俺たち同士だったんだ。冗談みたいだろ?そうじゃないんだ。はじめて約束して会いにいったら選ばれた相手が紫だった。紫も驚いていた。俺はアプリの相手に関係なく、すでに紫に惹かれていて告白するつもりだった。アプリの奴に紫を取られたくなかったからだ。紫には告白して両思いになった」

 院長は驚いて、ソファにドスンと座ってしまった。