びっくりした紫は小さい声で答えた。

 「あ、あの。先生?私が好き?それ本気?この間ほっぺにキスしたでしょ?」

 光琉は彼女の顔を見て真っ赤になった。

 「お前、起きてたのか?どうして何も言わないんだ。俺はお前が可愛いって何度も言ってるだろ」

 「それは、本気なの?私のこと本当に好きなの?」

 「本気に決まってる。お前は可愛いし、俺はお前が好きなんだよ」

 頭を撫でまくる光琉を冷静に紫が見ている。

 「わかった。もしかして先生は私の顔があかりさんに少し似てるから好きになったの?笑った顔があかりさんに似てるって叔父さんにもよく言われる。そうでしょ?私は叔母さんじゃないし、身代わりは嫌です」