「まあ、とにかく少し体重を戻さないとお前、お母さんが心配してるぞ。研修という嘘もそろそろ無理がある。お前を見に来てこんなに痩せてたら泣くぞ、絶対」
そう言われてみればそうだった。お母さんのことを忘れていた。
ひどい娘だよね。心配してるだろうな、一週間以上顔を見せていない。
そうか、研修って言ってあるのか。ま、長すぎるよね。研修。突然いなくなるなんて変だし。
そう思ったら食べないといけないと使命感が出てきた。
もくもくとケーキも食べ出した。
光琉はそんな紫を見て、母親を想う気持ちが彼女の原動力だとわかった。
「……おい。篠川君が心配してるぞ」



