イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 
 「お前に何が分かる。分かるはずがない。どれだけ長いこと俺が……」
 
 「先生の片思いが前から辛そうなのはわかってました。何か言われたんでしょ?そんな風になるぐらい……でも先生を放っておけない。病院でも最近様子が変だって噂になってきてるんですよ」
 
 「うるさいって言ってるだろ。お前は男を真剣に好きになったことがあるのか?どうせないくせに。そんなガキに俺の気持ちの何がわかる?笑わせるな!」

 紫は大きな黒い目を潤ませて、涙を一筋流した。
 
 光琉はそれを見て、驚き、言い過ぎたと気付いた。
 
 「……そうですね。彼氏も出来たことない私なんて、先生の気持ちはわかりませんよね。でも私だって片思いくらいはします。それが実らない気持ちも最近分かりました。そうでしたね、ずっと大人で年上の先生に私ができることなんて何もありませんね。帰ります」