マンションには女は連れ込まないと決めていたので、女のところへ行くか、ホテルへ行くかだったが、呼び出しもあるので病院近くを転々としていた。
京介はそんなことをしていなかった彼から連絡を受け最初は何事かと思ったらしいが、光琉をエサに女を集めて喜んでいた。
ある日、遅くに帰ってきた俺に気付いた紫が部屋へ訪ねてきた。最近は、まったく紫のことは無視していた。
彼女は心配そうに俺を見つめて、何も言わずに部屋をかたずけてくれている。
アイスコーヒーを入れて俺の前に置くと、正面に座る。
「何か用か?用がないなら帰れ。しばらく来なくていい」
「……私、最近足が痛いんですけど。診て頂けないんでしょうか、先生」
「そんなのは、他で診てもらえ。もう、俺じゃ無くても大丈夫なはずだ」



