「光琉。あなたは知らないだけ。あなたもやらねばならないことがあるのよ。そのうち気付くわ」
「何を言っているのか分からない。今好きなら何の問題があるんだ」
あかりは光琉を真っ直ぐ正面から目をそらさずに見た。そしてゆっくり言う。
「私はあなたを異性として好きではない。息子として愛しています」
泣きながらあかりが言う。一番聞きたくなかった言葉だった。
光琉はその日から人が変わったようになった。
仕事の後に京介と遊び歩き、女を連れて歩いた。
父親である院長からは雷が落ちたが、あかりが意を決してそれとなく理由を話したらしく、それ以降何も言ってこなくなった。



