「んー。頭は良かったけど、お金はなかったかな。奨学金だし……」
「それでもすごいな。かっこいいよ、あきちゃん」
私が尊敬のまなざしで見つめると、照れたように頭をかいている。
後ろから光琉先生が声をかけた。
「君が河田先生のところの紹介で来た篠川君か。俺が院長の息子で藤野総合病院副院長の光琉です。よろしく頼むよ」
「お目にかかれて光栄です。お噂はかねがね……。かっこいいですね、先生。腕も素晴らしいとか。色々ご教授下さい」
「君、なかなかしっかりしてるね。じゃ、早速……」
そう言うとふたりでいなくなった。



