「翔太くん…激しすぎるよ…」

「ごめんごめん」


さっぱり申し訳なくなさそうな翔太くんが、私を懐に入れたまま髪をなでて笑う。

私はもう声も枯れてぐったりだ。


「途中からもう覚えてない…」

「だいぶ抱き潰したから、意識なくなってただろうな」


抱き潰した?なんだかすごいことを言われている気がする。


「でもとりあえず呼吸はあるから大丈夫かなって」

「それ大丈夫っていうの?」

「まあ呼吸がなくなるくらい抱いても、心肺蘇生と処置はできるし」

「恐ろしいこと言わないで」


のんきに笑う翔太くんが恨めしい。


「あおいが回復したら、ご飯食べに行こうか」

「うん」

「帰ってきたらまたするから」

「うん。って、え!?」

「あおいのこといっぱい愛せるし、自主トレにもなるし、最高だな」

「そ、それは最高って言うのかな…」


翔太くんはくすくすと笑い、揶揄うように唇に啄むキスをくれた。


「愛してるよ、あおい」