先生は太陽のようだ

その後、今川君は勉強をしっかり教えてくれて…本当は優しい人だなとか思ったり…。

帰る途中、今川君は俺の鞄貸して?と言って、コンビニに入っていった。


少し待っていると、背後から冷たいものが頬に当たってびっくりする。

「ぎゃっ!」

「ふっ、変な声だすな。恥ずかしい。」

「そっちが、変なことするから!って…アイス!?」


目をキラキラさせる私に、今川君はまた、笑い出す。

「勉強頑張ったご褒美」

「え…お礼しなきゃいけないのは私の方で…!」

「いいから、だまって食べる。溶けるよ?」

やっぱり、今川君は、優しい。

でも、時々冷たくて…。

このアイスみたい。

見た目は冷たいのに、じっくり中を味わうと優しい味が口いっぱいに広がる。

「ありがとうっ!今川君!」

「悠稀(はるき)…でいいよ」

「名前…悠稀だったんだ…」

そう言うと、またまた機嫌が悪くなった。


「今…悠稀君…えっと…あの…またね」

結局私の家まで送って貰って、どっちが荷物係をしてるのか分からなくなる。

「うん、また明日」

それから、私たちは話すことが増えていった。

昼休みには、悠稀君と茉奈ちゃんと私の3人で図書室に勉強しに行ったり。


最初は、茉奈ちゃんもびっくりしていたけど今では、今川君に茉奈ちゃんも勉強を、教えて貰っている。

ある日の朝。

茉奈ちゃんから、久しぶりにある人の名前を聞いた。

「…北川先生の事、もういいの?」

まだ、胸はずきずきする。、

忘れた訳では無い。

先生の授業があればかっこいいなんて思う時だってある。

でも、私がそんな気持ちになっても先生はどうだっていいことなんだ。

「…うん。もういいの。」

「じゃあ、悠稀のことはどう思ってんの?」

「へっ?どうって…別に…どうとも思ってないよ。」


どうとも思ってない。

ホントの気持ちだった。

明日から、夏休み。

あっという間に夏休み。

早かった…。

きっと、高校生なんてあっという間なんだろうな。