〜海野side〜


「じゃあまたね!」

そう手を振って別れた俺の彼女。


はぁ。可愛すぎる。

あり得ないほど可愛い。

自覚してないのも可愛い。


なのに今日、恭太の話ばっかりしてた。
しかもなんだよ“恭太くん”って。俺のことは“海野くん”なのに。
俺以外の話、しないでほしい。


でも黙ってって言うと、悲しい顔するし、でも喋ってるとその笑顔で俺の理性が飛びそうだし。

ほんとに俺、余裕ない…。

ダッサ……。