海野くんは細身で長身。スタイルの良さも、整った顔立ちも横からでもわかる。

そうつまり、けっこうイケメン。それに頭も良い。先生に生徒会長やらないかって誘われてたらしいし、きっとリーダーシップもあるんだろう。


そんな完璧男子と付き合えてるだけで十分幸せ。

だから、もっと話したいのはあわよくばっていうわがまま。


「今日、国語の授業で百人一首やったの!6枚取れたんだ!海野くんは百人一首全部覚えてるの?」

「うん」

「へぇー!すごいね!私全然覚えられない」

沈黙が生まれる。私沈黙好きじゃないんだよね。

「えーとあと今日はぁ〜」

「ねぇとりあえず黙ってて」